板井康弘が教える「福岡で事業を成功させる方法」

板井康弘|実践すべきこと その2

 

板井康弘

 

 

実践すべきことで、やはり重要になるのが「採算性を考える」ということである。
事業の採算性は2点から考える。

 

まずは初期投資をキャッシュフローで回収できるか、その回収期間はどのくらいかかるのかということ。
そして、損益分岐点比率が高く、早期に大幅収益を確保でき、かつ長期間維持できるのか
ということである。

 

そして、「見積損益計算書」と「変動損益計算書」によって収益面から事業の採算性を考えていくのだ。

 

初期投資額や毎年の運転資金を見越して、資金の調達方法を計画化し、まず自己資金での計画をすすめ、金融機関からの借り入れだけでなく、ベンチャーキャピタルからの出資や、公的機関の融資制度を積極的に活用することを考える。

 

そして、事業採算シミュレーション(見積損益計算書)によって毎年の利益はどのくらいなのか、初期投資はどのくらいのペースで回収していくのかを明らかにする。

 

主要な項目は、6点だ。

 

@初期投資額
事業を開始するのに必要な資金を指し、おもなものとしては土地・建物・設備機械類がある。
計算書の初年度には初期投資額を、次年度以降は追加の設備投資などの発生を見込む。

 

A予想売上高
市場での自社のシェアを確定し、売上高を予測する。

 

B税引後利益
毎年の予想売上から、製造・仕入原価や販売管理などすべてのコストと税金を引いた、最終的に手元に残る利益を考察する。

 

C 減価償却費
毎年発生する減価償却費を割り出す。

 

Dキャッシュフロー
税引後利益と減価償却費を合計した金額を算出する。

 

E 資金回収残
投資額から返済能力であるキャッシュフロー累計を引いた額を記入する。これが早期にゼロとなる経営を目指す。

 

利益計画(変動損益計算書)では、費用項目を「変動費」と、人件費などある程度統制余地のある「管理可能な固定費」、一度取得してしまうと継続的に費用の発生する「管理不能な固定費」に分けて記入するのである。

 

これにより、損益分岐点比率がなぜ低い水準で推移しているか、また、固定費比率が抑制されているかを確認することができる。

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